#03 insert / fast_insert
昨日でTengを利用するのに必要なクラス定義は終了しているので早速
次のステップとして新しいレコードをデータベースに登録する
INSERTの方法を紹介します。
insertメソッド
SQLのINSERT文を実行するには以下のようにします。
my $row = $teng->insert('user', +{id => 1, name => 'nekokak'});
このようにすると、
INSERT INTO user (id,name) VALUES(1,'nekokak');
というようなSQLが実行され、データベースに新しい行が登録されます。
Tengのinsertメソッドの返り値として、insertしたtableに対応するRowクラスでインスタンス化された
Rowオブジェクトがかえってきますので、
$row->id; # 1 $row->name; # nekokak
といったようにアクセスすることが可能です。
Tengのinsertメソッドではinsertに利用したrowデータを元にRowオブジェクトを生成していますが、
rowオブジェクトが必要でない場合、無駄なコストが発生します。
fast_insertメソッド
その場合はfast_insertメソッドを利用するとよいでしょう。
fast_insertメソッドの引数はinsertメソッドと全く同じで、返却値がことなるだけです。
fast_insertの時の返却値はlast insert idとなります。
my $id = $teng->fast_insert('user', +{id => 2, name => 'xaicron'});
bulk_insertメソッド
大量のデータをまとめてINSERTしたい場合、insertメソッド、fast_insertメソッドでは
毎回INSERT文を発行することになるので、パフォーマンスの劣化が激しくなります。
大量のデータをまとめてINSERTする場合はbulk_insertメソッドを利用してください。
$teng->bulk_insert('user', [ +{ id => 3, name => 'zigorou'}, +{ id => 4, name => 'hidek48'}, ]);
bulk_insertメソッドを利用するるとバックエンドのRDBMSに応じて適切なINSERT文を生成し、
実行することができます。
これにより、高速なデータ登録が可能となります。
bulk_insertメソッドは昔のバージョンではPlugin扱いとなっていましたが、
現在はPluginをloadしなくても利用できるようになっています。
INSERTの実行方法を紹介しました。
自分で
INSERT INTO user (id,name) VALUES(?,?);
のようなSQLをかいて実行するよりもかなり楽にかけるようになってますよね。
今回の例ではcolumn数が少ないので生SQLでもそんなに難しくはないですが、
多くのcolumnを持つtableのINSERT文を書くのは結構面倒です。
さらに、通常?を使ったプレスホルダを利用することになりますが、
?と実際に対応するデータの順番がずれると変なレコードが作られてしまったりするので、
ORMだったりクエリビルダーでINSERT文を生成すると大分楽になるとおもいます。
明日は今日登録したデータを取得する色々な方法を紹介しようとおもいます。